教育テレビの受け売りですが、ライオンの生態を研究している学者の話です。
「ライオンがあくびをしているのを見て、”ようやく慣れて、警戒しなくなった”と思い込む初心の研究者がいるが、間違いだ」と学者が指摘している。実は、ライオンがあくびをしているのは、口を開けて立派な牙を見せて、周囲に存在感を示すためだということが確認されている。
ライオンと同じ家系を持つネコも同じだそうだ。飼い主を見て「この人は攻撃してこないとは思うが、”攻撃”という刺激を脳に受け、あくびが本能的に出てくる場合もあるそうだ。ネコがあくびをしているときは、顔を近づけないことをおすすめする。
人間の本能に影響されているのが、「インサイト(購買動機をつくっている情動)」。捉えどころがなく、マーケターが迷っている。企業が集積したビッグデータの中から、「心の声」を探しだして、行動変容をさせようとしている。
そんななか、ヤクルトの高須監督が「絶対大丈夫」というスローガンを唱え、選手の行動変容をもたらし、成功している。
「絶対と言うな、絶対はあり得ない」と教えられてきた。「絶対」という言葉は、あせった詐欺師とか、絶対大丈夫ではない人が多用すると思っていた。
高須監督は、逆転の発想で、選手に違う道を示し、行く手に山も谷もなくした。
行動変容させた「インサイト」の発見ともいえる。しかも、ビッグデータなしに。
「新しい常識がやってくる」というタイトルで、行動変容をうながしたCMが、ずいぶん昔にあったのを思い出す: