慈善家と偽善者

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コロナ禍、多くの人が困っている。人が困っていれば、助けようと思う。社会が病んでいれば、何ができるか考える。当たり前のことをするにも、人さまざまな方法がある。

 

amazon.comのジェフ・ベゾ氏は、ホームレスのために、フードバンクや気候変動対策費に1兆円寄付してる。元microsoftビル・ゲイツ氏は、食糧飢饉に対して植物由来の食品メーカーに多額の投資をしている。

 

Eカーstelaのユーロン・マスク氏は、宇宙ロケットspaceXを起業し「人類を火星に送り込む使命を持っている」と人類貢献を謳っている。しかし、”ビジネスチャンスを狙った博愛主義”とも酷評されている。zozoを売却した前澤氏は、宇宙ロケットからコメント「宇宙に飛ぶ夢を実現した。夢は諦めなければ叶う。希望を持ってほしい」。ひとりよがりの激励が、集中批判されると「宇宙から金をばらまく」らしい。

 

ベゾ氏やゲイツ氏には、慈善が見えているようだ。マスク氏は、偽善と言われても意に介さない。富豪の愛も、サンタの愛も、求める人が潤えば、慈善になると割り切っているのかも知れない。

 

コマーシャルは、もともと下心ありきの存在。でも、協働の手を差し伸べる文脈も持っている。ハイネケンの最初の事例にそれを見る。

 

飲食店が閉鎖された。休業のバー支援のために、ハイネケンにとってできることはと考えた。そこで、街頭ポスターを中止し、閉じられたバーのシャッターを広告メディアに使い、掲載費をバーに支払いwin-winのキャンペーンを展開した(南米の展開事例):

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コロナ禍であろうがなかろうが、”美味しい”を連呼する自画自賛の日本のCMと異なり、ちょっと勝手が違うニューノーマルを描いている:

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リモートワークでハイボール需要が高まったのは、日本もアメリカも同様。男もカクテルを飲み、女性はビールも飲む:

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ハイネケンは、コロナと戦ったブランドと記憶したい。