最近、広告が話題にならない。地上波を観なくなったから?面白くないから?特に、元大リーガーの証券会社のCMなど、なんでも一流を目指す真面目な人柄が、痛々しい。もう演技しなくていいですよと言いたい。
でも、思わずほっこりするCMも当然ある。たとえば、東京03のおなじみの「さとふる」CMとか、山田孝之と松本人志の「リクルートAirワーク」など:
でも、不況疲れの日本、リクルートや官公庁のように余裕がない。もっと噂を喚起したいというバイラル・マーケティングの攻め口をみんな探している。
そんなときに参考になるのが、バーガーキング。2004年の”従順なチキン”でインパクトを与えて以来、とにかくバイラルしかやっていない。
マックに入っていって、”ワッパーがないのか”と大騒ぎしているCMだったり、マックとバーガーキングのどっちが腐りやすいかで、防腐剤たっぷりのマックが腐らなかったことを実証したCMなど。巨大ライバル追い落としに、やっきになっている。しかし、差が大きく、なかなか届かない。
ツイッターを使ったゲリラでは、ウエンディーズも標的にしている。スパイシー・ナゲットを販売中止したことで、ファンが騒いでいるウエンディーズのツイッターに入り込んで、”心が折れちゃう。うちに来れば”とツイッターして、”当店の商品を使って宣伝するなんて信じられない”笑顔のウエンディーズが怒ったりで、炎上→成功。(新発売広告予算の1%以下で目標達成。150億回以上のクリック数獲得。新発売4週間で3ヶ月分の売り上げがすごい)。
バイラルを成功させるには、バーガーキングのようになりふり構わない。弱みにつけ込む。他人の不幸を自分の幸せに変える。
ゲリラマーケティングは、ブラジルが本場。その凄さを見せつけたのが(Burn that Ad)。
”街中、マックの広告だらけでしょ。邪魔だから見たら、あなたのスマホで焼いて。お礼にワッパー1個あげます”
アプリをダンロードしてもらえればゴー。ポケモンのテクを使ったAR(augmented reality)で、ブラジルのバーガー市場シェアをかなり揺さぶったもよう。
しかし、このキャンペーンのスタッフ表を見ていて、びっくり。イノベーション&テクノロジー担当とか、こんなにスタッフが要るんですね。ゲリラといえども手を抜かない。予算をかける。尊敬です。
Credits
Agency: DAVID SP
Campaign: Burn That Ad
Client: Burger King Brazil
Managing Director DAVID SP: Sylvia Panico
VP executive creative director: Rafael Donato
Creative Director: Edgard Gianesi
Copywriter: Luca Trincanato
Art Director: Marlus Lau
Account: Carolina Vieira, Rafael Giorgino, Roberta Magalhães, Martina Adati
Account: Carolina Vieira, Rafael Giorgino, Roberta Magalhães, Martina Adati
Producer DAVID: Fabiano Beraldo, Fernanda Peixoto, Silvia Neri, Brunno Cunha, Gustavo Viola
Planning: Daniela Bombonato, Carolina Silva, Bruno Gomiero
Media: Marcia Mendonça, Mateus Madureira, Felipe Braga, Renata Oliveira, Silvia Sakurai, Luana Paolillo
Social media: Lucas Patricio
Innovation & Technology: Toni Ferreira, Gustavo Nanes, Karine Viegas, Ully Correa
Data Intelligence: Mailson Dutra, Guilherme Campos
Client Approval: Fernando Machado, Marcelo Pascoa, Ariel Grunkraut, Thais Nicolau, Bruna Yoshida, Mariana Santos, Stephanie Pellin
Production Company: (APP): VZLab
Team VZLab: Luiz Evandro, Giovani Ferreira, André Sernaglia, Eliza Flores,
Marcia Sumie, Daniela Murai, Daniela Murai, Giovani Ferreira, William Queen, Yuri Cruz, Yuri Cruz
Production Company: Café Royal
Director: Irmãos Meirelles e Tuco
Photography: Tuco
Team Café Royal: Manu Carvalho, Moa Ramalho, Camila Carrieri, Eliseo “Gringo” Alvarez
Pos production: Clan
Sound Production: Jamute
Team Jamute: James Pinto, Thiago Lester, Anderson Soares, Kiki Eisenbraun, Sabrina Geraissate
Production Company: Hogarth
Team Hogarth: Alexandre Sakihara, Ricardo Kertesz, Stephanie Valente, Marcelo Baptista e Dereck Denis, Fadel Dabien, Lucas Moreno, Alexandre Sakiha
成功した日本のゲリラでは「絶メシ」サイト。食べログなどでピックアップされない、シャッター商店街の絶滅しそうなマイナーな「絶品高崎グルメ」を掲載。ローカルTV局がフォローし、13億円の宣伝効果を喚起。掲載店舗平均で、20%売り上げアップを達成した成功事例。日本のソウルフードとして、さらなる展開拡大を期待したい:
(主な参考資料:http://www.qp21.jp/vol17.html)